📊 全データ集計及び特性Tp

出荷データ全体の統計情報・物流特性表示タブ - 詳細説明書

📋 タブ概要

🎯 「全データ集計及び特性Tp」とは
全データ集計及び特性Tp(全データ集計及び特性タブページ)は、
条件抽出後の全出荷データ(T200テーブル)を統計的に集計し、
物流特性を数値で示すタブです。

このタブでは、出荷先数、アイテム数、行数、物量の合計だけでなく、
出荷先当たり・アイテム当たりの平均値や、
ケース入数・PL積付数・ケース容積・ケース重量の最大・平均・最小といった
詳細な物流特性を一覧表示します。

このタブは自動計算・読み取り専用であり、
条件抽出後に自動的にデータが更新されます。

🎯 目的と役割

主な目的

  • 全体像の把握: 抽出データ全体の規模・構成を数値で理解
  • 物流特性の把握: 1出荷先当たり、1アイテム当たりの平均値を確認
  • 設備設計の基礎データ: ケース寸法、重量、パレット仕様などを把握
  • 処理能力の推定: 全行数、全物量から必要設備能力を推定
  • データ検証: 異常値(最大・最小)を確認し、データ品質をチェック

システム内での位置づけ

項目 内容
親フォーム 1出荷データ分析.vb
親TabControl データ分析Tc
タブ名 全データ集計及び特性
TabPage名 全データ集計及び特性Tp
タブ順序 TabIndex = 3(EIQデータ分析の次)
データソース T200(条件抽出後の出荷データ)
T230(ケースバラ全集計)
T250(ケース容積最大平均最小)
更新タイミング 条件抽出_計算Bt クリック後に自動実行

🖼️ 画面構成

階層構造

全データ集計及び特性Tp内にはTabControl1が配置され、2つのサブタブで構成されています。

コントロール名 種類 内容
TabControl1 TabControl サブタブを管理するコントロール
目隠しTp TabPage サブタブ1: 全データ集計から見た特性を表示
ケースバラ日別集計Tp TabPage サブタブ2: 日別の物量推移を表示
全データ集計から見た特性Dgv DataGridView 統計情報を9行×9列の表形式で表示
📘 「目隠しTp」の名前について
サブタブ1の名前は内部的に「目隠しTp」ですが、実際には全データ集計から見た特性の表示タブです。
開発時の名残と思われますが、機能的には統計情報表示の中核タブです。

📊 全データ統計

表示項目(項目1)

📦 全出荷データの合計値

抽出後のT200テーブル全体の集計値が表示されます。

項目 内容 単位
出荷先数 ユニークな出荷先の総数
アイテム数 ユニークなアイテムの総数
行数 出荷レコード数(出荷回数)
バラ数 ピース単位の総個数
ケース換算 ケース単位の総数 ケース
PL換算 パレット単位の総数 PL
容積換算 総容積
重量換算 総重量 kg

表示例

項目1 出荷先数 アイテム数 行数 バラ数 ケース換算 PL換算 容積換算 重量換算
項目1数値 200 1,000 5,000 50,000 10,000 500 1,200 60,000

📐 単位当たり計算

出荷先当たり

🏢 1出荷先当たりの平均値

全体の合計値を出荷先数で割った値が表示されます。

項目 計算式
アイテム数/出荷先 全アイテム数 ÷ 全出荷先数
行数/出荷先 全行数 ÷ 全出荷先数
バラ数/出荷先 全バラ数 ÷ 全出荷先数
ケース換算/出荷先 全ケース換算 ÷ 全出荷先数
PL換算/出荷先 全PL換算 ÷ 全出荷先数
容積換算/出荷先 全容積換算 ÷ 全出荷先数
重量換算/出荷先 全重量換算 ÷ 全出荷先数

アイテム当たり

📦 1アイテム当たりの平均値

全体の合計値をアイテム数で割った値が表示されます。

項目 計算式
出荷先数/アイテム 全出荷先数 ÷ 全アイテム数
行数/アイテム 全行数 ÷ 全アイテム数
バラ数/アイテム 全バラ数 ÷ 全アイテム数
ケース換算/アイテム 全ケース換算 ÷ 全アイテム数
PL換算/アイテム 全PL換算 ÷ 全アイテム数
容積換算/アイテム 全容積換算 ÷ 全アイテム数
重量換算/アイテム 全重量換算 ÷ 全アイテム数
📌 平均値の活用
  • 出荷先当たり: 顧客別の平均出荷規模を把握 → 配送計画に活用
  • アイテム当たり: アイテム別の平均出荷量を把握 → 在庫管理に活用

📈 最大・平均・最小

ケース入数

📦 1ケース当たりのバラ入数

T200テーブルの「ケース入数」列から、最大・平均・最小を集計します。

項目 意味
ケース入数 最大 最も多くバラが入るケース(例: 100個/ケース)
ケース入数 平均 全ケースの平均入数(例: 50個/ケース)
ケース入数 最小 最も少ないバラ入数のケース(例: 10個/ケース)

PL積付数

🏗️ 1パレット当たりのケース積付数

T200テーブルの「PLケース積付数」列から、最大・平均・最小を集計します。

項目 意味
PL積付数 最大 最も多くケースを積めるパレット(例: 50ケース/PL)
PL積付数 平均 全パレットの平均積付数(例: 30ケース/PL)
PL積付数 最小 最も少ないケース積付数(例: 10ケース/PL)

ケース容積

📏 1ケース当たりの容積(㎥)

T200テーブルの「ケース容積」列から、最大・平均・最小を集計します。

項目 意味
ケース容積 最大 最も大きいケース(例: 0.150 ㎥)
ケース容積 平均 全ケースの平均容積(例: 0.050 ㎥)
ケース容積 最小 最も小さいケース(例: 0.010 ㎥)

ケース重量

⚖️ 1ケース当たりの重量(kg)

T200テーブルの「ケース重量」列から、最大・平均・最小を集計します。

項目 意味
ケース重量 最大 最も重いケース(例: 30.0 kg)
ケース重量 平均 全ケースの平均重量(例: 15.0 kg)
ケース重量 最小 最も軽いケース(例: 5.0 kg)
💡 最大・最小値の活用
  • 最大値: 設備仕様の上限設計に活用(例: 最大ケース重量30kgに耐えるコンベア設計)
  • 最小値: 異常値チェック(例: ケース入数が1未満ならデータ不備)
  • 平均値: 標準的な設備仕様の基準(例: 平均ケース容積50Lで棚設計)

🏗️ パレット仕様

表示項目

📦 パレット荷姿情報

パレットの寸法・重量・許容荷重が表示されます(プログラムで設定された標準値)。

項目 内容 単位
PL幅 パレットの幅(標準: 1100mm) mm
PL奥行 パレットの奥行(標準: 1100mm)
PL高 パレット自体の高さ(標準: 144mm) mm
荷高 積載荷物の高さ(標準: 1700mm) mm
荷全高 パレット高 + 荷高(合計高さ) mm
PL自重 パレット自体の重量(標準: 20kg) kg
PL許容荷重 パレットに積載できる最大重量(標準: 1000kg) kg

ケース寸法推定

📐 標準ケース寸法の推定

平均ケース容積から、標準的なケース寸法(W×D×H)を推定します。

推定ロジック

  • 幅:奥行:高さ = 5:4:3 の比率を仮定
  • 平均ケース容積(㎥)から逆算して寸法を算出
  • 推定値はラベル(MidW_L、MidD_L、MidH_L等)に表示

表示例

  • W(幅): 500mm
  • D(奥行): 400mm
  • H(高さ): 300mm

📖 使用方法

基本操作

  1. 条件抽出を実行
    • 「EIQデータ分析」タブで条件を設定
    • 「条件抽出_計算Bt」ボタンをクリック
    • ⇒ T200テーブル生成 + 統計計算実行
  2. 「全データ集計及び特性」タブを選択
    • データ分析Tcのタブ一覧から選択
    • ⇒ 統計情報が表示される
  3. サブタブを選択(オプション)
    • 「目隠しTp」: 全データ統計を確認(デフォルト表示)
    • 「ケースバラ日別集計Tp」: 日別推移を確認
  4. データを確認
    • 全データ集計から見た特性Dgvの内容を確認
    • 必要に応じてスクリーンショットやExcel貼付で保存
⚠️ 注意事項
  • このタブは読み取り専用です。データの編集はできません。
  • 条件抽出を再実行すると、表示内容が自動的に更新されます。
  • 抽出条件を変更した場合は、必ず条件抽出_計算Btを再実行してください。

📚 データの解釈

全体規模の判断

項目 解釈のポイント
出荷先数 少ない(~100件): BtoB専門型
多い(1000件~): BtoC・小売型
アイテム数 少ない(~500件): 専門商材
多い(5000件~): 総合商社・問屋型
行数 出荷頻度の指標
行数÷期間日数 = 1日当たり出荷件数
PL換算 必要な保管スペース・トラック台数の目安

平均値の活用

項目 活用法
行数/出荷先 1出荷先当たりの平均出荷回数
多い(50回~): 頻繁な小口配送
少ない(~5回): まとめ配送
ケース換算/出荷先 1出荷先当たりの平均ケース数
配送車両サイズの目安
行数/アイテム 1アイテム当たりの平均出荷回数
多い(100回~): 高回転アイテム
少ない(~5回): 低回転アイテム
PL換算/アイテム 1アイテム当たりの平均PL数
在庫保管エリアのサイズ設計に活用

異常値の検出

項目 チェックポイント
ケース入数 最小 0 または 1 未満 → データ不備の可能性
ケース容積 最大 極端に大きい(例: 10㎥)→ 入力ミスの可能性
ケース重量 最小 0 kg → データ欠損の可能性
PL積付数 最大 物理的に不可能な数値(例: 500ケース/PL)→ 計算エラー

💼 活用例

ケーススタディ1: 倉庫面積の推定

目的

必要な倉庫面積を推定する

手順

  1. 全データ集計及び特性Tpで「PL換算」を確認(例: 500PL)
  2. パレット1枚当たりの必要面積を設定(例: 1.5㎡/PL ※通路含む)
  3. 必要面積 = PL換算 × 1.5㎡/PL = 500 × 1.5 = 750㎡
  4. 在庫係数を加味(例: 2倍バッファ)= 750㎡ × 2 = 1,500㎡

期待される効果

  • ✅ 倉庫面積の概算値を迅速に算出
  • ✅ 新規倉庫の賃貸・建設計画の基礎データ

ケーススタディ2: 配送車両の台数推定

目的

1日当たりの必要配送車両台数を推定する

手順

  1. 全データ集計及び特性Tpで「PL換算」を確認(例: 500PL/月)
  2. 1日当たりのPL数を算出 = 500PL ÷ 30日 = 16.7PL/日
  3. 2トン車の積載能力を設定(例: 2PL/車)
  4. 必要車両台数 = 16.7PL ÷ 2PL/車 = 約9台/日

期待される効果

  • ✅ 配送計画の基礎データ取得
  • ✅ 車両調達コストの推定

ケーススタディ3: データ品質チェック

目的

入力データの異常値を検出する

手順

  1. 全データ集計及び特性Tpで「最大・平均・最小」を確認
  2. 異常値を発見:
    • ケース入数 最小 = 0 個 → データ欠損
    • ケース重量 最大 = 500 kg → 入力ミスの可能性
  3. 元データ(T200テーブル)を確認し、修正
  4. 条件抽出を再実行して数値を再確認

期待される効果

  • ✅ データ品質の向上
  • ✅ 誤った設計・計画の防止

📚 まとめ

🎯 全データ集計及び特性Tp の特徴
  • 全体像の把握: 抽出データ全体の規模・構成を数値で理解
  • 単位当たり計算: 出荷先当たり・アイテム当たりの平均値を自動計算
  • 物流特性の可視化: ケース入数、PL積付数、容積、重量の最大・平均・最小
  • 設備設計の基礎データ: パレット仕様、ケース寸法推定を表示
  • データ検証: 異常値の検出によりデータ品質をチェック
  • 自動更新: 条件抽出後に自動的に計算・表示
📖 使用推奨パターン
  1. 条件抽出後の第一確認: 抽出データの規模と妥当性を確認
  2. 設備設計前のデータ収集: 必要な倉庫面積・車両台数の推定
  3. データ品質チェック: 最大・最小値から異常値を検出
  4. 顧客別・アイテム別特性の把握: 平均値から標準的な出荷パターンを理解
  5. レポート作成: 統計情報をスクリーンショットで保存し、報告資料に活用
🎓 統計情報の重要性
全データ集計及び特性Tpは、物流システム設計の基礎データを提供します。

EIQ分析や従来分析が「どのアイテム・出荷先が重要か」を示すのに対し、
このタブは「全体としてどれだけの規模・特性か」を示します。

両方を組み合わせることで、マクロ視点とミクロ視点の両面から
物流システムを最適設計できます。